EPSON 3.5"FDD 改造修理

3.5"FDDの改造修理です。

古い旧98系は年数も相当経ってますので、FDDの故障・不具合が多いです。
特に下の画像のように、フロッピーが挿入されているにもかかわらず、認識してくれなかったり、コピー中に認識しなくなったりします。

FDDの不認識の状況

「シークエラー」が発生する場合は、ヘッダーのシークアームやモーターの故障或いはヘッダー自体の故障が原因ですので、個人レベルでは修理できません。
認識不良の場合は、認識用スイッチの誤作動・不良が原因であれば、何とかなります。
FDD交換が一番簡単で確実なんですが、同じFDDがそうそう手に入るものではありませんし、スイッチも特殊で、これまた入手しにくい部品です。
そこで、とりあえず使えるように改造することにしました。

解体及び改造を実施する場合は、あくまで自己責任でお願いします。
弊社は一切の責任を持ちません、あしからず。


1.FDDを外す

FDDのスイッチ部分 赤丸が認識スイッチです。
このスイッチは、2点の接点があり、奧側がFDの認識スイッチであり、手前側がライトプロテクトの判断スイッチになっています。
端子はアースが共用になっており、3端子になっています。
今回は認識不良だけですので、アースと認識スイッチの2端子から並列に外部スイッチを設置することにしました。

FDを抜いたことを認識できないときは、キャッシュが効いていますので、外部スイッチを並列に設置しても駄目です。
スイッチ自体を基板から取り外して、認識用とライトプロテクト用の外部スイッチ2個を設置しなければなりません。
本当は、そうしたかったのですが、必要数の外部スイッチが手元に無かったのと、面倒だったもので・・・

2.結線する

認識スイッチに結線した状態 真ん中の端子がアースです。

3.外部スイッチを取り付ける

外部スイッチを取り付けた状態 画像では、外部スイッチが2個ありますが、これはFDDの2機とも認識不良だったからです。
本来なら、認識スイッチを取り去り、FD1機に外部スイッチ2個必要なのですが、先に書きましたとおり、外部スイッチが足りなかったので・・・

使い方です。
    1)FDを挿入する
    2)スイッチをON
    3)FDにアクセスするなどの作業を行う
    4)FDを抜き出す
    5)スイッチをOFF
FDを抜いたら必ずOFFにして下さい。
上記で説明したとおり、並列に接続しましたので、キャッシュが効いています。
OFFにしないで別のFDを挿入してアクセスするとFATを破壊することになりますので、危険です。
やはり、認識スイッチを取り外してしまうのが一番安全です。


以上です。・・・