DOS/Vノート PNII-PIII1000MRD 解体新書

DOS/V機の解体新書は、珍しくもないですが、ノートタイプならばネタになると思い、掲載致します。
高木産業 の PURPOSE PNII-PIII1000MRD 編です。
※現在、高木産業は、残念ながらPC事業から撤退しております。

PNII-PIII1000MRD

普段は、外部CRTを接続して使用しております。
ある日、本体のコネクタから火花が出て逝ってしまいました。
これを機に、解体することとなりました。

解体を実施する場合は、あくまで自己責任でお願いします。
弊社は一切の責任を持ちません、あしからず。


1.バッテリー・メモリーカバー・CPUカバー・ネジを外す

MRD 底面 メモリスロットとCPUスロットのカバーをカバーを外します。
※このモデルはCPUの換装が可能です。

バッテリーも外します。

赤丸7ヶ所のネジを外します。
黒丸2ヶ所のCD-ROM用ネジを外します。
※本来はDVDでしたが、オプションでCD-ROMにダウンさせました。

HDDの換装だけならば、赤丸7ヶ所のネジを外して、「3.パームレストを外す」でOKです。
※私は30GBから60GBに換装しました。

バッテリー等を外した状態 CPUクーラーのヒートシンクも大きく、非常に熱くなります。
※Celではなく、PIIIですし・・・
普段はノート用クーラーを使用しております。

パネルヒンジの左右にある赤丸2ヶ所のネジを外します。
バッテリーのコネクタの近くにある赤丸のネジを外します。

実は、液晶のインバーターにも不具合があり、症状は"LCDがちらつき、時にはバックライトが消灯してしまう"というもので、PURPOSEユーザー全般の悩みでもあります。
高木産業には2度修理に出しましたが、数ヶ月で再発してしまいます。
そういう時は、青丸のコネクタを抜き差しすると直ります。
本当はあまり勧められることではありませんが、高木産業のサポート担当者の対応の悪さに閉口してしまったので、こういう手段で凌いでおります。
※PC事業から撤退しましたので、批難めいた言葉ですが、お許しを。 液晶パネルのコネクタ

パネルヒンジのネジその2 左右にあるパネルヒンジの盲ブタ(黒いゴム製)を外し、ネジを外します。

パネルヒンジのケーブルカバー? 左のパネルヒンジに、金属のケーブルカバーがあります。
これを壊さないように取り外しますと、液晶パネルが取れます。

パネルヒンジの隠しネジ 右のヒンジ近くにあるゴム足の裏に隠しネジがあります。
これも外しましょう。

これでネジが全て外せました・・・
いいえ、まだあります。

2.CPUクーラー(ヒートシンク)を外す

CPUクーラー(ヒートシンク) 赤丸3ヶ所のネジを外します。

CPUクーラーをずらして、コネクタを外します。
CPUクーラー(ヒートシンク)のコネクタ

CPU周りのネジ 赤丸3ヶ所のネジを外します。
CPU PentuimIII 1GHz が見えます。

3.パームレストカバーを外す

パームレスト タッチパッドと一体となっているパームレストを外します。

このとき、IEEE1394のポート端子が引っかかりますし、まだ、タッチパッドのコネクタが繋がっていますので、ゆっくりと外します。
IEEE1394ポート

パームレストを外した状態です。
パームレストの裏側

4.キーボードを外す

キーボード キーボードを浮かせて、フィルムケーブルを外します。

5.上面カバーを外す

上面カバー 赤丸3ヶ所のネジを外します。

カバーを外したら、HDDとCD-ROMを外します。
カバー・HDD・CD-ROMを外した状態

6.マザーボード

マザーボード PCカードのインジェクトボタンの引っかかりに注意しながらマザーを外します。
※画像はマザーの裏面です。



・・・お疲れ様でした。以上です。

・・・実はまだ、続きがありまして・・・


冒頭で書きましたとおり、このノートは、電源コネクタあたりから火花が出て死んでしまいました。
私なりに、アルコールで清掃したり、テスターで調査したりしましたが、原因が判りませんでした。
気になるところは、コネクタの直ぐそばにあるチップコンデンサーの辺りが焦げている感じがしました。
そこで、治るものならと思い、FCGグループの一員である
    山口氏(イープロン)
に調査をお願いしましたところ、SD40Fのダイオードがパンクしていることが判明しました。
焦げていたのはチップコンデンサーではなく、ダイオードだったわけです。
※山口氏には、この場を借りてお礼を申し上げます。
※"製造界のブラック・ジャック"と呼ばせて下さい。・・・私はキリコかも?

赤丸は修理交換した代替品のダイオードです。
修理交換した代替ダイオード

下の赤丸は、別の場所にあるSD40Fで、非常に小さな部品です。
ダイオード SD40F



・・・これで本当の「お疲れ様」でした。以上です。